2022.3月末に事故に遭って、約2週間LA150ムーブをレンタルしていたので、せっかくなんで ミライースと比べてのインプレッションをしてみました。あとは、今のダイハツ車には パワーモードのスイッチがあって、パワースイッチONとOFFの時の燃費がどう違うのかも気になったので計測してみました。
エンジンの性能は数字的にはほとんど差はなく、車重が大幅に違います。僕のミライースはスロコンを入れていて、出だしがよくなっているんですが、ノーマル状態だとパワーモードにしていないムーブと変わらないくらいでした。
パワーモードにしたら全然変わるという事は、パワーモードではエンジンの性能をより使うようになっているのだと思います。
| インプレッション
まず最初に乗ってみて思ったのが、「あれ、加速が悪いな」と思ったのが第一印象でした。僕のLA350ミライースはスロコンを入れているのもあって、そのせいで出だしが遅く感じたのだと思います。
それから、ちょっと間 乗っていて気付いたのが、パワーモードのスイッチがある事でした。1年くらい前にも事故に遭って、その時に借りたタントカスタムRSにも付いていました。ミライースには付いていませんが、今のダイハツ車にはだいたい付いているみたいです。
パワーモードONとOFFの時の違い
まずは、パワーモードをOFFにしている時ですが、全体的にもっさりとしています。高速に乗り、80キロ走行時にタコメータを見ると2000回転でした。ちなみにパワーモードON時の80キロ走行時は、アナログメーターなんで正確には分かりませんが、2600回転くらいでした。
パワーモードをOFFで街乗りした感じは、とにかく出だしが遅いのでストレスが溜まる感じでした。でも、燃費走行をして楽しむような方にはピッタリな感じだと思います。
次にパワーモードをONにすると、全体的に回転域が上がり、マニュアル車で言うと 引っ張っている感じになります。燃費には いい影響はありませんが、各段に乗りやすくなりました。
軽自動車のNAは どうしてもパワー不足なので、回転を上げないと 加速が悪くストレスなんで、パワーモードONで回転域が上がると全然違います。常時ONだと燃費が悪化するので、そこは好みで使いわけるといいと思います。
乗り心地と静寂性
乗り心地の方は、こっちの方が全然いいというのはありませんが、若干ムーブの方がいいと思います。車重が170キロも違うので 当然といえば当然なんですが、段差を乗り越えて 収まる時が1番違うと思います。
静寂性は、これも車重が170キロも違うので当然なんですが、ムーブの方が遥かにいいです。1番違うのは、雨天時で車内に入ってくる音が全然違います。去年の事故の時には、タントカスタムRSをレンタルしたんですが、この時も静寂性に雲泥の差がありました。
| LA150ムーブとLA350ミライースのスペックの違い
エンジン
LA150ムーブとLA350ミライースのエンジンスペックですが、ムーブの馬力52でトルクが6.1になっています。ミライースの馬力が49のトルクが5.8で、ほぼほぼ変わらないエンジンスペックです。
今回レンタルしたムーブはカスタムではないので、車重は820キロになっています。ムーブカスタムのNAエンジンの車重は830キロと10キロ差になっています。
対して僕の乗っているミライースは650キロで、その差は170キロになります。170キロも車重が違うと かなり違いそうなんですけど、パワーモードを入れていなければ差が感じられないくらいでした。
タイヤ
タイヤは、ブリジストンのエコピアEP150というのを履いていました。ブリジストンのラインナップにはないので、純正装着タイヤでしょう。サイズは155/65/14でした。
走行距離は約29000キロだったんですが、見た感じでは5分山くらいでした。僕のイメージなんですが、純正装着タイヤは 減りが早いなという印象があります。
約2週間レンタルしていたんで 雨天時の高速等も体験しましたが、普通に乗る分には安心して乗れるタイヤでした。中華タイヤとは違って、タイヤで危険を感じた事はなかったです。
| 燃費を計測
最後に燃費が気になったので、パワーモードをONにした時と、OFFの時とで燃費を計測してみました。
計測は、道路条件をなるべく同じにするために 夜の高速と、バイパスを併用して合計で 70キロ弱のルートで計測しました。高速は法定速度の80キロで、バイパスは60~70キロの法定速度なので、法定速度でバイパスの方が多めの走行で計測しました。
高速の料金所を過ぎてからも、少し高速の80キロ区間が続くので だいたい同じくらいの距離ですが、数キロくらいバイパス区間の方が多いので スピードは70キロが多めだと思います。この時の外気温はパワーモードOFFの時と、ONの時は同じで11度でした。なので、ヒーターはONにして計測しました。
条件を同じにするために、どちらも ガソリンは満タンにして計測しています。計測は車両の燃費計で行いましたが、計測が終わってからも ガソリンスタンドまでの街乗りも入れて、満タン方でも計測しています。
パワーモードOFF
まずは、ガソリンを満タンにして パワーモードOFFで計測しました。OFFでの、高速で80キロ走行時の回転は2000回転でした。普通車では、だいたい100キロで2000回転だと思うので、やっぱり軽自動車は回転域が高いなと思いました。
中間地点での燃費は、走行距離が34.0キロ時点で燃費が31.0キロでした。そして、パワーモードOFFでの燃費計測終了地点では、走行距離が68.8キロで、燃費が30.0キロでした。
このレシートが、ガソリンを満タンにしてから パワーモードOFFで計測して、ガソリンスタンドまで行ってガソリンを満タンにした時のガソリン消費量です。僅かな街乗りを入れて、2.41Lの消費となっています。
最初の約2キロの高速までの街乗りが入っていないんですが、走行距離をガソリン消費量で割ったところ、満タン方での燃費は29.33キロでした。ガソリンスタンドから 高速までが約2キロなので、それを足して満タン方で計算したら 30.16キロだったので、車両の燃費計は かなり正確といえると思います。
パワーモードON
次に、パワーモードONで全く同じコースで計測しました。ON時での、高速で80キロの回転は2600回転でした。タコメーターはアナログなんで正確には分かりにくく、目視にはなりますが 見た感じでは2600回転でした。
中間地点での燃費は、走行距離が34.0キロ時点で燃費が28.1キロでした。そして、パワーモードOFFでの燃費計測終了地点では、走行距離が69.0キロで、燃費が27.0キロでした。
こっちのレシートが、ガソリンを満タンにしてから パワーモードONで計測して、ガソリンスタンドまで行ってガソリンを満タンにした時のガソリン消費量です。僅かな街乗りを入れて、2.65Lの消費となっています。
こちらも 最初の約2キロの街乗りが入ってないんですが、満タン方で計算すると26.75キロでした。さらにこちらも 最初の約2キロが入っていないので、それを入れて計算すると27.5キロでした。パワーモードONでの計測も、車両の燃費計と満タン方では ほぼ同じ数値を示しているので、やはり車両の燃費計は正確と言えるでしょう。
| まとめ
今回、ミライースでの事故で LA150ムーブをレンタルしたんですが、ミライースと比べてみたり 燃費を計測したりして色々楽しんでみました。
インプレッションでは、走行性能はエンジンスペック自体 ほぼ差がないので、そんなに変わりませんが パワーモードのスイッチがある分、ONにした時は ムーブの方が走行性能は上になります。
パワーモードのスイッチをONにすると、全体に回転が上がるので、格段に乗りやすくなりました。回転域を上げる分、アクセルにより反応して、トルクが付いてくるといった感じです。
ミライースにも、パワーモードが欲しいなと思いましたが、ミライースはやっぱりエコ重視の車なんで、いらないかなと思います。実際に、今回レンタルしたムーブで燃費を計測しても、パワーモードOFFの方が燃費が1Lに対して3キロもよかったです。
好みによって パワーモードをONにしたりOFFにしたりできるので、すごく便利な機能だと思います。例えば、普段はパワーモードOFFの状態で乗っていて、高速の坂ではONにするといった使い方では、僕が乗った感じでは 燃費と乗りやすさを損なわない感じでよかったです。
乗り心地や静寂性も軽自動車では悪くなく、純正装着タイヤもレベルが高く、高速道路も安心して走れました。過去にはタントカスタムRSもレンタルしましたが、このタントカスタムRSも全体的に完成度が高く、ターボなので燃費を犠牲にしていますが走行性能は抜群でした。
今回レンタルしたムーブは、ターボのような走行性能は期待できないけど、パワーモードをONにすれば、そこそこ加速して乗りやすかったです。静寂性はタントカスタムRSの方がよかったですが、ミライースよりも遥かによかったです。
なので、トータル的には中間くらいの車だと思うので、普通に乗る分には十分だなと思いました。ミライースは燃費がよくて、車体が軽くキビキビ走って気に入っているんですが、ムーブは全体的にバランスの良い軽自動車なので、かなりいい車だと思います。
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